農芸高校さんと私どもとは、2019年に農芸高校さんよりお声がけを頂きお肉を仕入れさせてもらったのが最初のご縁です。 そして2020年も同プロジェクトに賛同し、「ヒナタ号」のお肉を仕入れさせて頂くことになりました。 仕入れまでの段階でも、実際に当店の店長・スタッフが何度も現地へ赴き、先生や生徒さんたちとお会いしています。 皆さん、真っ直ぐで純粋な生徒さんたちでした。

生徒さんたちの想いの一つとして、地元で生産されたものを地元で消費する、「地産地消」というものがありました。飼料も近郊の飲食店等の地域の未利用原料を発酵させて、生徒たちが一から手作りしています。 また、食肉センター、加工して販売する業者や調理して販売するレストランは、すべて大阪（堺市・羽曳野市など）の企業で行っています。

大阪府域で栽培・生産される農産物、畜産物、林産物、水産物（以下「一次産品」）と、 それらを原材料として使用した加工品として「大阪産(おおさかもん)」にも登録・認定されています。

〜　大阪農芸高校のエシカルな取り組み　〜

(1)地域の未利用資源を飼料にすることで、地域環境に貢献する。

(2)大阪府内で牛の飼育からお肉の流通を行うことで、地域の活性化につなげる。

(3)情込めて育ててきたヒナタ号のお肉を食べて、笑顔になってもらう。

エシカルとは一般的に理解されているethical(倫理的な)は、法的な縛りはなくても、 多くの人が正しいと思っていることで、本来人間が持つ良心から発生した社会的規範のことで、 地球環境や人、社会、地域に配慮した考え方のことを指します。 日本では「エシカル」という言葉は新しく、ここ最近はエシカルな考え方に基づく消費、「エシカル消費」が注目され始めています。

大阪府立農芸高等学校で誕生した雌牛に地域の資源を活用した農芸エコフィードを与え、 愛情こめて育てたエシカルな牛のお肉を「農芸マザービーフ」と名付けました。

農芸エコフィードとは、環境や節約に配慮して地域の未利用である資源を有効活用するために作られた飼料で、 今地域の食品関連企業から豆腐粕やワイン粕を引取り、乳酸発酵させた発酵エコフィードで ECO(環境にやさしい)とFEED(飼料)を合わせた造語です。

そしていよいよ販売へ。 まず、当店の商品も常時販売しているまぐろパーク(堺市北区)にて実際に販売いたしました。 当初はまぐろパーク内のイベントにて生徒さんたちにも実際に店頭に立っていただく予定が コロナ禍のため断念となったのは残念でしたが、来店して頂いたお客様やまぐろパークのスタッフさんにも 農芸高校出身の方がいて、地域の繋がりを強く実感することが出来ました。